幼なじみな僕ら。
ここがどこなのか。
そう・・・あの後、亜子は俺をおぶった。
おぶってもらったとこまでは覚えている。
でも・・・それ以上、何も覚えてない。
「・・・途中で意識切れちゃったし。
覚えてねぇよ、そこまでは」
「・・・ここは、あたしの家です。
あたしの部屋」
・・・あぁ、そういうことか。
なるほど。
道理で女の部屋なわけだ。
俺はふうっと息をつく。
それから・・・痛い体を動かして、亜子に背を向けた。