幼なじみな僕ら。















「俺なんて、放っときゃ、いいじゃん」


「ほっとけるわけ、ないじゃないですか」












亜子の、凛とした声が響いた。

俺とは違う、高い声。

女の声だ。




女の声はいつも甘ったるくて、
大ッ嫌いだったのに・・・。




コイツの声は何故か心地いい。

ずっとずっと、聞いていたくなる。










「先輩のことは・・・本当に酷い人だとおもいました。


でも・・・」







亜子がふっと、言葉を切った。










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