幼なじみな僕ら。













紗和子が、振り向いてハルを見た。




ハルはようやく、顔を上げる。

姉は今度は、綺麗に笑って見せた。








・・・そうだ、紗和子は普通にしてれば、美人なんだ。









「恋愛成就、おめでと」











ハルが驚いた顔をして・・・微笑んだ。





「サンキュ」






紗和子は微笑むと、
今度こそ、部屋から出て行った。




オレは、ハルを見る。

ハルも、オレを見た。






日本人離れした、色素の薄い目が、オレを覗き込む。








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