幼なじみな僕ら。














「・・・なんだよ」


「いや、そういやオレ、何も言ってなかったなぁって」








立ち上がって、ハルに近づいた。



穏やかな真夏の午前中。

太陽はまだ、オレ達に牙を剥いてきてない。





その代わり、セミが命の限り、叫んでいる。







「・・・おめでと、ハル」




「なんだよ、付き合ってんの知ってるのか??」




「知ってる。あっこに聞いた」










< 338 / 421 >

この作品をシェア

pagetop