幼なじみな僕ら。










- * - - * - - * - - * - - * -




「あっこー!!」





坂の下から、声が聞こえた。

あたしは振り返る。

聞きなれた声。




だけど・・・ずっと聞いてなかったような、声。








坂の下には、真っ白なTシャツに身を包んだ、
爽がいた。


こちらに向かって、手を振っている。







「爽・・・」









あたしは、呟く。



右手をぎゅっと、握りなおした。






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