幼なじみな僕ら。

2  side→鳴海














はぁはぁと、大きく息を吐く。






闇夜に、俺の体はくるまれていた。

拳には、血。




俺の血だけじゃない。

目の前に倒れている―――3人の男の、血。





男達はみんな、うつぶせに倒れていた。

顔は、よく見えない。





ただ、血で汚れ、赤く腫れているはずだ。






男の血と、切れた俺の拳の血が、混ざり合う。


舌で、ぺろりと舐めてみる。




不思議に、味はしなかった。






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