幼なじみな僕ら。
新はゆっくりと、倒れた一人に、歩み寄った。
そして、前に座り込む。
「ちょっと、やりすぎなんじゃね??」
「うるせぇっていってんだろ。
ちったぁ、黙っとけよ」
新は何も言わない。
何も言わず、立ち上がる。
俺に、背を向けて。
男にしては、小さな肩。
「・・・お前、何ムシャクシャしてんだよ」
「・・・は??」
「最近、学校にも行ってないんだろ??」
「・・・なんでお前が知ってんだよ」
「若菜に聞いた」
チッと、舌打ちする。
若菜は、俺の妹。