幼なじみな僕ら。












羽が、課題プリントを覗き込む。

長い髪の毛が、肩から滑り落ちた。




それとほぼ同時に、オレは彼女の名前を呼ぶ。





「・・・実羽」


「ん??」






実羽が、視線をこちらによこした。






「・・・オレ、どうしたらいいのかな」







気づいたら、そんなことを口走っていた。



「何を??」
そう言いたげな、彼女の視線。












「・・・所詮、無理な話だったのかな。
両思いになるなんて」














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