幼なじみな僕ら。










彼女はきっと、つけて欲しくないだろう。


そう思ったからだ。





他人のすべてが分かるなんて、
一㎜も思ってないけれど。





彼女のことなら、他の人よりは分かる。






だって、ずっとずっと一緒なんだから。







「お前はどうしたいんだよ」







それ以外、言葉が思いつかなかった。

彼女が苦しんでるのは、分かった。





手を差し伸べてやりたい。


でも、差し伸べればいいってものじゃない。









少なくとも・・・






これは、俺がしゃしゃり出ていい問題じゃない。








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