幼なじみな僕ら。














「あっこは・・・いつだって、強かったから」








ベットの上の彼女が。

少しだけ笑って。




そだね。



そう呟く。






「後ろを振り返るのは、嫌だったから。

後ろを振り返れば、バカでアホな自分が
見えることは、わかってたから。




本当はね、ただ単に、それが恐かったのかも」







過去が恐くない奴なんて、いない。



恐くて、当たり前だ。










「・・・不思議だよね。



ハルになら、話せる気がしたの。


実羽じゃなくて。ハルになら。




・・・・・不思議だね」



「・・・なに、言ってんだよ」







< 388 / 421 >

この作品をシェア

pagetop