幼なじみな僕ら。















少年は、少し困った顔をした。








昔から、ずっと見てきた顔だ。




その顔には「黙っていてくれ」と、書かれてあった。








今の話は、全部聞いていて。

でも、それを彼女には伝えないでくれ。







俺は、無言で頷く。

そうしなければいけないことくらい、分かってた。






彼こそが・・・彼女を悩ませている、
原因の一つなのだから。








「・・・ハル、どうした??誰か、いたの??」










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