幼なじみな僕ら。
2 side→爽
「試合、放棄??」
ハルの声がした。
オレは振り返る。
そこには、ユニフォーム姿の、ハル。
多分、これから野球の練習があるのだろう。
真っ白なユニフォームが、少し、眩しい。
「そんなんじゃ、ねぇよ」
ぼそりと、呟いた。
説得力はなかったかもしれない。
でも、いい。
もともと、説得力なんて求めてない。
第一、ハルなら分かってくれる。
「知ってる」
ハルが、笑った。
笑って、オレの隣に来る。