幼なじみな僕ら。

2  side→爽















「試合、放棄??」








ハルの声がした。

オレは振り返る。



そこには、ユニフォーム姿の、ハル。


多分、これから野球の練習があるのだろう。





真っ白なユニフォームが、少し、眩しい。






「そんなんじゃ、ねぇよ」






ぼそりと、呟いた。

説得力はなかったかもしれない。



でも、いい。

もともと、説得力なんて求めてない。



第一、ハルなら分かってくれる。





「知ってる」





ハルが、笑った。

笑って、オレの隣に来る。



< 400 / 421 >

この作品をシェア

pagetop