幼なじみな僕ら。
きっと、爽は辛かっただろう。
だってわざわざ、
先輩とあっこがくっつく協力をしたんだから。
でも、それも爽らしいと思った。
自分じゃなくて、相手の気持ちを優先させる。
すごく、爽らしい。
「宇都宮が宣戦布告してくれたとき、マジで焦ったけど」
先輩が、顔を緩める。
「でも・・・アイツには感謝してる。
言葉には、言い表せないくらい」
「当たり前じゃないですか。
じゃないと、私、怒っちゃいますよ」
・・・本当に変わったな。
心の中で、呟く。
ここまで変わっちゃうと、拍子抜けするけど。