幼なじみな僕ら。
「ほら・・・お前、幼なじみ三人いるじゃん。
実羽ちゃん入れて。
亜子も性格はあれだけど、可愛いしさ。
宇都宮爽・・・だっけ??
あいつもめちゃくちゃカッコいいし。
それに・・・」
そして、俺をしげしげと眺める。
その視線に少しイラついたけど、自分を抑える。
「お前も、かなりの男前だし。
どんだけ最強な幼なじみ同盟なんだよ」
「おい、木村!!片瀬!!
話してねぇで、さっさと整備始めろ!!」
桃山先輩の怒鳴り声が、俺たちに飛び掛ってくる。
俺と木村は帽子を取って、先輩に深々と礼をした。