幼なじみな僕ら。
確かに。
俺はそう言う代わりに、頷いた。
今日は寒い。
冷たい空気が、ピンと張り詰めているような感じがする。
俺は一応、彼女の歩みにあわせて歩く。
「野球部、どぉ??片瀬くん、ピッチャーだよね??」
俺はまた、頷く。
かなり無愛想な態度をとっているのに、彼女は笑顔を止めない。
「すごいよねー??一年生でエースなんて」
・・・まぁ。現在はスランプ中なんすけど。
俺は心の中で呟いた。