幼なじみな僕ら。
小さい頃はよく、お互いの家に泊まりあいこなんてものをしていた。
俺はあっこの家にも爽の家にも実羽の家にも、泊まったことがある。
むしろ、小さい頃はよく四人で夜、寝ていた。
あっこや俺の家はもともと両親が共働きで。
まぁ、俺の兄ちゃんと爽の姉ちゃん、あっこの弟を入れると、7人だったけど。
「一日中、好きな子と一緒に居られるって、最高じゃね??」
「・・・・・・」
俺は何も言わず、かばんを肩に背負った。
正直、複雑な心境だった。
一日中実羽といれるのは、俺だけじゃない。
・・・爽だって、一日中一緒にいることになる。