幼なじみな僕ら。









小さい頃はよく、お互いの家に泊まりあいこなんてものをしていた。




俺はあっこの家にも爽の家にも実羽の家にも、泊まったことがある。

むしろ、小さい頃はよく四人で夜、寝ていた。



あっこや俺の家はもともと両親が共働きで。


まぁ、俺の兄ちゃんと爽の姉ちゃん、あっこの弟を入れると、7人だったけど。







「一日中、好きな子と一緒に居られるって、最高じゃね??」





「・・・・・・」










俺は何も言わず、かばんを肩に背負った。

正直、複雑な心境だった。


一日中実羽といれるのは、俺だけじゃない。



・・・爽だって、一日中一緒にいることになる。





< 94 / 421 >

この作品をシェア

pagetop