SWEET★CAKE
一樹が笑って言った。
その笑顔は素の方の笑顔。
「俺楽しく作るから、お前も楽しく作れ。」
これ前の逆パターンじゃん。
なんかおかしくて少し笑った。
「なんだよ?」
「なんでもない、頑張ろうね!」
一樹が私の耳にささやいてきた。
「俺様のケーキ楽しみにしとけよ。」
そう言って、私の耳に触れるくらいのキスをした。
「ちょっ・・!」
文句を言う前に一樹は自分の場所に戻っていった。
むかつく!でもさっきまでの緊張がなくなったかも・・・。
それからは、楽しく気持ちを込めて作った。
時々目があう一樹と笑い合いながら。