SWEET★CAKE
キスの味をケーキにしたのは、
一樹に気づいて欲しかったから。
一樹への想いを形にしたかったから。
味が増えるのも嬉しいけど、隣に一樹がいれば十分なんだよ。
「一樹好き」
そう呟き、爪先立ちして一樹にキスをした。
目を丸くした一樹。
何故か愛おしく思えて、ぎゅっと抱きついた。
一樹は何も言わず、ぎゅっと抱きしめ返してくれる。
この時間が好き。
ケーキの匂いに包まれながら、しばらく抱き合ってた。
もっと一樹といる時間を増やしたい
ってそう思いながら。
一樹といる時間が増えるたびに
私は一樹を好きなる。
好きな気持ちが大きくなっていくの。
一樹との勝負は
私の完敗。
一樹には一生かなわないみたいです。