SWEET★CAKE


キスの味をケーキにしたのは、


一樹に気づいて欲しかったから。


一樹への想いを形にしたかったから。


味が増えるのも嬉しいけど、隣に一樹がいれば十分なんだよ。


「一樹好き」


そう呟き、爪先立ちして一樹にキスをした。


目を丸くした一樹。


何故か愛おしく思えて、ぎゅっと抱きついた。


一樹は何も言わず、ぎゅっと抱きしめ返してくれる。


この時間が好き。


ケーキの匂いに包まれながら、しばらく抱き合ってた。


もっと一樹といる時間を増やしたい


ってそう思いながら。


一樹といる時間が増えるたびに


私は一樹を好きなる。


好きな気持ちが大きくなっていくの。



一樹との勝負は


私の完敗。


一樹には一生かなわないみたいです。



< 182 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop