SWEET★CAKE


「向こう言っても、愛香のこと想って作るから。」


「・・経営学は?」


「俺、父さんみたいになりたいんだ。パティシエで社長で・・・。これは小さい頃から思ってたから。」


「そっか・・でもなんで私たち別れるの?」


静かに聞いた。


ちょっと間があく。


「勘違いすんなよ、俺は愛香が好きだ。」


「・・っ」


「愛香は6年間耐えられるのか?」


「待てるよ。」


「高校だけじゃなくて、大学も卒業してるんだぞ?」


「うん。」


「俺あんまり連絡取れないぞ?」


「うん。」


「なんで・・待てるって言えるんだよ・・」


なんでって?


当たり前じゃん。


「一樹が好きだから。」



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