SWEET★CAKE
「姫、次はどうしようか?」
「一樹、早く元に戻ってよ~」
「姫気分味わえて良いだろ?」
「う・・」
ちょっとだけ図星。
恥ずかしいけど、ちょっと嬉しいんだ。
だって、一樹のお姫様になれるのは私だけだもん。
今日の一樹は、王子様で優しくて甘い。
お弁当もおいしいってすごく喜んでくれたし。
そんな一樹もいいのかもしれないね?
でも・・・
「私は、俺様な一樹の方が好き。」
やっぱり素が一番。
私は、一樹に真っ赤になりながらもニッコリ笑った。
「はああ~、もう我慢できねぇ」
「へっ?」
「行くぞ」
「ちょっと・・一樹どこ行くの?」
どんどん一樹に引っ張られ、歩いていく。
目の前に現れたのは。
観覧車だった。