SWEET★CAKE
5章 最後の夜
挨拶
「おっきい~!」
今一樹の家の前にいる。
一樹の家は宮殿みたい。
でも、どこからか甘いにおいがした。
ケーキ作ってるのかな?
実家に行く宣言の後、私は抵抗しようとした。
いきなりだったし。
でも、一樹にキスされて反論する間がなかった。
観覧車に乗っている間ずっとキス。
降りるときには力が抜けていて、一樹の力を借りないと歩けなかった。
頭もぼーっとしてるし。
そして気がついたら。
一樹の家の前にいた。