SWEET★CAKE
「ああ」
私は一樹の隣を歩く。
一樹ママに聞こえないように、一樹に声をかけた。
「ねえ一樹。もしかして、一樹パパに会うの?」
「ぷっ一樹パパって・・愛香を両親に紹介するんだよ」
「・・・今から帰って良い?」
「ダメ」
一樹に強く手を握られた。
「今ここで母さんの前でキスするのと、両親に会うのとどっちが良い?」
「・・いじわる」
どっちもムリだよ。
今心臓バクバクしてる。
「そんないじわるな俺が好きなんだろ?」