SWEET★CAKE


「こんにちは、愛香さん」


ソファーに座っていたのは、一樹にそっくりの人。


「あっこんにちは。桃原愛香と言います。」


「緊張しなくていいよ。座って」


私の一樹は、一樹パパと向かい合わせに、一樹ママは一樹パパの隣に座った。


「一樹、準備はしたのか?」


「ああ」


そっか・・


明日出発だもんね。


改めて実感して、思わず下をむいた。


「愛香さん」


「はっはい」


一樹パパの声で顔を上げる。


「6年も・・申し訳ないと思ってる。でも、私は留学してたくさんの経験を積んで欲しいと思ってる。しかし、いつでも家に遊びに来なさい。」


「え・・?」


< 240 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop