SWEET★CAKE
「こんにちは、愛香さん」
ソファーに座っていたのは、一樹にそっくりの人。
「あっこんにちは。桃原愛香と言います。」
「緊張しなくていいよ。座って」
私の一樹は、一樹パパと向かい合わせに、一樹ママは一樹パパの隣に座った。
「一樹、準備はしたのか?」
「ああ」
そっか・・
明日出発だもんね。
改めて実感して、思わず下をむいた。
「愛香さん」
「はっはい」
一樹パパの声で顔を上げる。
「6年も・・申し訳ないと思ってる。でも、私は留学してたくさんの経験を積んで欲しいと思ってる。しかし、いつでも家に遊びに来なさい。」
「え・・?」