SWEET★CAKE
屋上で
「ここどこ?」
「屋上」
「・・屋上?!」
着いたのは、庭園みたいな場所。
花がたくさん咲いててきれい。
「愛香、おいで」
一樹が手を差し出す。
私は迷うことなく、ぎゅっと握り返した。
「きれいだね」
「母さんの趣味」
「ふーん」
「愛香、こっち」
一樹に引っ張られ、私たちは歩き始めた。
庭園の奥に、箱がおいてある小さなテーブルがあった。
「この箱何?」
「愛香・・上原会社のケーキのブランド名知ってる?」