SWEET★CAKE
「愛香・・」
ぎゅっと一樹が抱きしめてくれた。
「今までかまってやれなくてごめん。これを作ってたんだ」
「・・っ・・・嬉しい」
私が泣きやむまで、一樹は抱きしめてくれた。
「開けてみ?」
「うん」
ゆっくり箱をあける。
一樹はどんな花のケーキにしたんだろ?
「これって・・」
またまた視界がぼやける。
「バカな愛香でも、この花の花言葉くらい知ってるだろ?」
ばか。
もうちょっと難しいのにしてよ。
私だって知ってるよ、有名だもん。
“向日葵”の花言葉くらい。