SWEET★CAKE


ゆっくり顔が近づく。


私は一樹を見つめた。


大人っぽくなった一樹。


あとは何も変わってない。


唯一変わったとしたら、温かな目。


初めて会ったときの冷たい目はどこにもない。


「愛香、目を閉じろよ」


「一樹、またカッコ良くなったね」


思ったことをそのまま言った。


「愛香こそ」


「へ?」


「また一段と綺麗になった」


「えっ・・ん・・っ」


「もう離さない」



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