SWEET★CAKE


ムリ・・逃げたい。


心底思ったけど、一樹にはかなわない。


悔しいけど、一樹を求めるんだもん。


「愛香、この箱開けてみ?」


視線を向けると、いつの間にかあった白い箱。


ゆっくり下ろされ、私は箱を開けた。


「コレって・・」


視界がぼやける。


だってそこにあったのは。










6年前に一樹が作ってくれた。












ひまわりのケーキ。


“ずっとあなただけを見つめている”







< 287 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop