恐怖話



「……な……何?…」

足元の方は隣の部屋で、女子の後輩がいるはずの部屋。男の声が聞こえるはずもなかった。



私は金縛りで動けない体を必死によじらせて隣の布団に寝ているあずさを起こそうとした。



「…あ……ずさ…起…きて…」

うまく喋れもしなかった。



「アツーアタい!アツイアツイ!水を..…水をくれー!!!」



その声は紛れもなく隣の部屋からというより壁の中からはっきりと聞こえた。


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