恐怖話



外は真っ暗で街灯の明かりだけを頼りに行くあてもなくただ歩いていた。



僕は携帯で隆治に電話をした。



「家出したわ」



「はぁ??やばくね?!今どこいんの??」



隆治とは中学が同じで高校でも同じクラスの友人だった。



「今わ..大東公園を過ぎた稲荷神社付近」



この神社はなんとなく荘厳だった。
少し不気味な空気が漂っている..


「今行くし。義久も連れていくわ!!!今家にいるし」





隆治は僕の返事を待たずに電話を切ってしまった。




おいおい...
ここで待つのかよ


ふと目をやると稲荷神社を覆う霧がやけに濃かった..




「ゎ〜..不気味だな...」



携帯をいじりながら時間を潰していると...






「おぅ!!!!!待った?!!!」




隆治と義人が走ってきた。


久しぶりの夜遊び...は語りだけで終わりそうだ。



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