恐怖話





老婆は写真をじっくりみるなり、



「これは生霊だねぇ...」




「生霊ですか?!!」




生霊と言う言葉は聞いたことはあるが、実際どういうものかは知らなかった。




そんな私に老婆は



「生霊てのはね...嬉しい.憧れだ.好きだ.とか強い感情を持った人間の魂が身体から離れて、自分の想う場所に現れるんだよ....」





「そうですか...」



少しほっとした私をみるなり老婆は私を追い詰めるように言った。










「これはとても..とても強い感情ね.....負のエネルギーを感じるわ..恨み.嫉妬.妬み....この負の感情が彼女を鬼にしたのね..........今の幸福をなんとか壊してやろうと復習の炎に燃えているわ..目が真っ赤だもの.......花瓶を割ったのも彼女の仕業よ。」




頭の中が真っ白になった。



どうして...?!
多美江..


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