恐怖話



声は小さくてうまく聞き取れなかった。


「…噂が広がればこのホテルは確実に潰れる…いいか…7年前の事は忘れろ…」


年配の係員の声が不気味に聞こえた。


「7年前だって…」

「いいから戻ろっ」


何食わぬ顔をして私たちは休憩所に戻った。


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