恐怖話
「どこいたのよ??」
真理子が待ち兼ねた様子で立っていた。
「…ちょっと……」
私が苦笑いをした。
その時!!!
カエセェ!!!!!
カエセ!!カエセカエセッッ
どこからともなく聞こえた。
ベタッベタッベタッッ!!!!ドコッドコッ!!!
体育館の一部の窓が激しく揺れた。
床もミシミシし始めた。
「なんなの〜??」
真理子は周りを見渡した。
私には見えていた。
天窓に何度も何度も落下しては血まみれで睨みつけるおばあちゃんが。
床にはいずりながら、血まみれな手で何度も何度も床を殴る男性が。
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