恐怖話
「わぁあぁぁああ!!!!!」
僕は叫びながら家族や遺族が集まっている部屋へ飛び込んだ。
「静かにしなさい!!!!!騒ぐような日じゃないでしょう?!!!!!」
母親が眉をしかめながら僕を叱った。
「へ………へぃたぃ…」
突然の出来事だったので上手く話せず口を金魚のようにぱくぱくさせるだけだった。
「はっきり言いなさい」
母親が不思議そうに首をかしげていた。
ざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっ……
またさっきの足音が聞こえた。
「ひぃっ!!!!!!!!!!」
たくさんの兵隊が列をなしてお爺さんの遺体のある大広間を行進していった。
そしてお爺さんの遺体を取り囲むと一斉に彼らのこめかみに拳銃をあてバーーンと撃ち抜いた。
血だらけの顔でお爺さんの遺体をジッと見つめると
ざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっざっ
庭にあるたくさんのバラが咲いている庭へと消えて行った。
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