恐怖話








その日はひとまず家に帰ることになりました。



明日は火葬。









帰宅中の車で姉が僕を横目で一瞬見てから軽い口調で




「マミー聞いてぇ.コイツおばぁちゃんに何も言わなかったらしいよ〜」







僕は姉が何か隠しているように感じました。







「な..なんだよ?」




「別にぃ〜」




姉はチラッと僕を盗み見ました。



心なしか視線は僕に向いていないように感じました。



僕以外の誰かに向いていたようなのです。



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