コピー
こうして今に至るわけだ。
山崎、酷いやつだ。
回答用紙はビリビリに破いてやる。
こんなもの要らない。
川にバラまく。
どうせ時が経てば通知されて親にバレるので、無駄な抵抗というやつなんだが。
溜め息をつく。
その、バレた時のことを考えると憂鬱だ。
立ち止まる。
夕焼けを眺める。
所々に散らばる田畑に夕日がよく合う。
目を瞑る。
心の眼で見てるんだよ。
少しカッコいい。
辺りの雰囲気を身体で感じる。
目を開ける。
…!?
「やっと目覚めたか。」
全く違う世界が広がっていた。
声のした方をみる。
女。長身で腰まで届くロングヘアー。メガネを掛けている。白衣だ。
疑問は色々あるが…
「…僕、さっきから起きてましたが…」
「アハハ、そうかそうか。」
何なんだ?
周りをよく見回してみる。
見慣れない大量未知の機械があちこちでぴぴぴと鳴っている。
機械には色とりどりのボタンが沢山だ。
うわっ、透明の水槽に入った紫色の液体がゴポゴポ言ってるよ。
自分は何でこんな機械だらけの部屋にいるんだ?
そんな部屋で自分は、ケースの中に入っていた。
自分が入って、左右上下20cmくらい余る、縦長のケース。
フタは開けられていて(だからこそ外が見えるのだが)、内側には赤いシート、中はソファみたいにふかふかしている。
今は周りを見回すために、上半身を起こしているのだが、先程までは横になっていた。
横になっていた?
と言うことは本当にさっきまで眠っていたのか?
確認のため、
「今、何時ですか?」
と聞いてみる。
女は笑って、
「ところで君、一日が何時間あるか知っているか?」
バカにしてるのか?
「24時間ですよ。」
「そうか、それは良かった。
今は午前8時だ。
全く、何故私がこんな朝っぱらから…」
午前8時…
やはり、寝ていたのか。
考えてみればそっちの方が理にかなっている。
いきなりこんな所に瞬間移動!なんて有り得ないからな。
失神でもしていたんだろう。
不可解なものから解き放たれ、少し安心した。
山崎、酷いやつだ。
回答用紙はビリビリに破いてやる。
こんなもの要らない。
川にバラまく。
どうせ時が経てば通知されて親にバレるので、無駄な抵抗というやつなんだが。
溜め息をつく。
その、バレた時のことを考えると憂鬱だ。
立ち止まる。
夕焼けを眺める。
所々に散らばる田畑に夕日がよく合う。
目を瞑る。
心の眼で見てるんだよ。
少しカッコいい。
辺りの雰囲気を身体で感じる。
目を開ける。
…!?
「やっと目覚めたか。」
全く違う世界が広がっていた。
声のした方をみる。
女。長身で腰まで届くロングヘアー。メガネを掛けている。白衣だ。
疑問は色々あるが…
「…僕、さっきから起きてましたが…」
「アハハ、そうかそうか。」
何なんだ?
周りをよく見回してみる。
見慣れない大量未知の機械があちこちでぴぴぴと鳴っている。
機械には色とりどりのボタンが沢山だ。
うわっ、透明の水槽に入った紫色の液体がゴポゴポ言ってるよ。
自分は何でこんな機械だらけの部屋にいるんだ?
そんな部屋で自分は、ケースの中に入っていた。
自分が入って、左右上下20cmくらい余る、縦長のケース。
フタは開けられていて(だからこそ外が見えるのだが)、内側には赤いシート、中はソファみたいにふかふかしている。
今は周りを見回すために、上半身を起こしているのだが、先程までは横になっていた。
横になっていた?
と言うことは本当にさっきまで眠っていたのか?
確認のため、
「今、何時ですか?」
と聞いてみる。
女は笑って、
「ところで君、一日が何時間あるか知っているか?」
バカにしてるのか?
「24時間ですよ。」
「そうか、それは良かった。
今は午前8時だ。
全く、何故私がこんな朝っぱらから…」
午前8時…
やはり、寝ていたのか。
考えてみればそっちの方が理にかなっている。
いきなりこんな所に瞬間移動!なんて有り得ないからな。
失神でもしていたんだろう。
不可解なものから解き放たれ、少し安心した。