伝えたい~心~
髪の毛を縛り、洗面所の蛇口をひねり、まだ少し冷たい水で顔を洗う。

新しいタオルで顔をふく。

目が覚めたところでキッチンに行き、朝食をとろうとした。

そしたら・・・

父親がいた。

びっくりだ。

父は私の行動を監視せず、自分の好きなとうりに生きろという人間だ。

そのような父の影響か母も何も言わない・・・。

「美蘭。今日は病院らしいな。」

「まーそうだね。」

「ちゃんと診てもらいなさい。」

「はい。」

「うん。じゃあ行ってくるよ。」

「パパ。いってらっしゃい。」

母は父のことをパパと呼ぶ。

「あー親父。いってら~。」

「おう。優也。しっかり勉強しろよ。」

「わーってる。」

「お父さん、いってらっしゃい。」

父は自分で会社を建てた。いわゆる社長。

だから私は何も不自由なく生きてこれた。

そんな家族と暮らしてるからか、外の世界は新鮮でいろんな仲間が私にはできた。

昨日遊んだ仲間もそう。

いろんなことを考えてるうちに朝食を食べ終え、自分の部屋に戻り仕度を始めた。


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