伝えたい~心~
「俺、流亜。高波流亜(たかなみるあ)。さっき麗ちゃんにメアド聞いてた奴。」

潤んだ目で流亜と名乗る男を見る。

「やべぇ…。そんな目で見ないで。」

そんな目ってどんな目だよ。

「……ッ。流亜?」

「なっ何?」

「胸かして…。」

そう言ったら流亜はフッと目を細めて私に

「思う存分泣きな。」

と言ってきた。

なんで…

と思ったけど涙は止まらない。

しばらくして…

「勝也から聞いたの?」

と流亜に聞いた。

「あぁ。お前と勝也、なんか関係あんだろ?」

「ないよ…。ただの幼なじみだよ。」

そう、ただの幼なじみ。

向こうはそう思ってる。

「幼なじみ…。それだけか?」

私は小さく頷く。

それでも流亜は私を責める。

「じゃあなんで泣いてたんだよ?」

聞かれたくない質問。





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