加納欄のホワイトデー シリーズ9
「欄、しっかりしろ!孔明師範って、なんだよ。アイツと一緒にすんなよ!」
あたしは、泣きながら首を左右にふった。
「もぅ、いいです。私……お、大山先輩……私、大山先輩のこと……でも、もぉ……」
「何言ってるんだよ」
「私のこと、好きでもないのに……なんで、キスなんて……沢山遊んでるうちの1人なら、しないでください!」
「欄!」
「あたしは……あたしは……」
頭の中が、グチャグチャだった。
孔明師範のことと、大山先輩のことと。
そして、あたしがその場で出した結論は。
「私は、大山先輩なんて、好きじゃない!大嫌いっ!!みんな、大嫌い!」
と、言って逃げ出した。
まるで小さな子供が、駄々をこねたように。
あたしの心が、逃げろと叫んでいた。
―おわり―
あたしは、泣きながら首を左右にふった。
「もぅ、いいです。私……お、大山先輩……私、大山先輩のこと……でも、もぉ……」
「何言ってるんだよ」
「私のこと、好きでもないのに……なんで、キスなんて……沢山遊んでるうちの1人なら、しないでください!」
「欄!」
「あたしは……あたしは……」
頭の中が、グチャグチャだった。
孔明師範のことと、大山先輩のことと。
そして、あたしがその場で出した結論は。
「私は、大山先輩なんて、好きじゃない!大嫌いっ!!みんな、大嫌い!」
と、言って逃げ出した。
まるで小さな子供が、駄々をこねたように。
あたしの心が、逃げろと叫んでいた。
―おわり―