放課後の教室で
はじめて男子の体を間近で見て顔が熱くなった

「触ってみろよ」
ゆっくりと瀬戸君の腕に手を置いた

これは授業、授業なんだからしっかり勉強しなきゃ

「きゃっ」
瀬戸君に手を引かれ私は抱きしめられていた

「な、何ですか?」

「こっちの方が分かるだろ?」

そ、そんなこと言ったって

「ほら、」
そう言って瀬戸君は私の手を自分の背中にまわした

「次は、十二ページの繋がる」

「えっそれって」

「そっこういうこと」

「んっ」
抱きしめられていた力がフッと抜け気がついたらキスをされていた
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