年下彼女~先生と呼ばれる俺~



「…仕事辞めるか」



「はっ…?」


空気が一瞬にして変わった。



「え…マジで言ってんの?」


苦笑いした俺に篠塚は笑ってくれない…



真剣な顔だった。



「なんて顔してんだよ(笑)」


「だって…」


「まぁ~~この仕事が嫌いになったわけじゃねぇよ?ただ長く指導員してると世間が丸見えなわけ…」


苦い顔をする篠塚。



「少子化が進んで他の教習所もそうだけどさ、うちの会社も相当経営状態が厳しくなってると思う。なんか前に比べて入って来る教習生の数も減ったし…」



「………………」




………確かに



篠塚が言う様に、先輩達からも給料が減ったとか将来が不安とかよく聞く…。



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