年下彼女~先生と呼ばれる俺~
――そして16時。
放送アナウンスがなり、14番の赤い車に向かう。
プレートが正しくはまってるか正面、背後を確認した後、助手席に座った。
「こんちわ~」
「こんにちは♪」
「さて…今日は~」
教簿を受け取り、教習内容を確認する……。
あれ?
一昨日の指導員の印鑑が打ってない…
なんでだ?
「ねぇ…一昨日さ」
「あ、すみませんでした…キャンセルしちゃって」
「は?キャンセル??」
「はい…用事が出来ちゃって…」
「…そう、もしかしてバイト?」
「えっ!いや…違いますよ!」
彼女はそう必死にごまかしてたけど
嘘だってすぐ分かる。
バイトバイトって
そりゃ俺も学生時代やってたけど…
配車をやめてまで優先なんてしてなかったぞ?