続きは、社長室で。
1日の、始まり。
ピピピ―――
目覚ましのベルが、鳴り響く。
「・・う・・ん・・」
重い瞼をこじ開けると、目覚ましを止めた。
朝晩の寒暖差の激しい、春の時期。
ベッドから出るのも、億劫だけれど。
疲れが残る身体を起こし、カーテンを開いた。
昇り始めた朝日が、今日の始まりを告げてくれる。
「うぅ~ん、いい天気!」
ストレッチ代わりに、腕を伸ばした。
のんびり出来るのも、ここまで。
「やばっ、急がなきゃ!」
時間の無さに、やっと気づいて。
慌てて部屋を出ると、身支度に取り掛かった。
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