続きは、社長室で。
私は、どうなるのかな?
一旦立ち止まると、窺うように空を仰いだ。
星空にも、今日の青空にも誓ったのにね?
これが最善策であって、私なりの愛し方だと――
社長の未来が侵されて、なし崩しになる前に。
別離を言わなきゃ、ダメ・・・
でもね…、ある言葉に傷ついていたの。
“秘書としても、失格”
妾どころか、仕事のパートナーとしても。
力不足だと、言われたに等しいモノで。
存在価値ゼロと、同じ意味だよ・・・
もちろん、秘書としての力量は無かった。
秘書検2級なんて、企業ではお情け程度の資格。
勉強したテキストさえ、一概に正しいとは言えなくて。
実際の業務は、マニュアル通りにいかなかった。
だけれど、頼れる人は周りにイナイ。
孤立無援の中で、私なりに必死だった。
社長の評判を落としたり、煩わせない為に・・・
そんな私の、これまでは何だったの――?