続きは、社長室で。


私は、どうなるのかな?


一旦立ち止まると、窺うように空を仰いだ。




星空にも、今日の青空にも誓ったのにね?



これが最善策であって、私なりの愛し方だと――



社長の未来が侵されて、なし崩しになる前に。



別離を言わなきゃ、ダメ・・・


でもね…、ある言葉に傷ついていたの。




“秘書としても、失格”


妾どころか、仕事のパートナーとしても。


力不足だと、言われたに等しいモノで。



存在価値ゼロと、同じ意味だよ・・・



もちろん、秘書としての力量は無かった。



秘書検2級なんて、企業ではお情け程度の資格。



勉強したテキストさえ、一概に正しいとは言えなくて。


実際の業務は、マニュアル通りにいかなかった。



だけれど、頼れる人は周りにイナイ。


孤立無援の中で、私なりに必死だった。



社長の評判を落としたり、煩わせない為に・・・




そんな私の、これまでは何だったの――?







< 125 / 266 >

この作品をシェア

pagetop