続きは、社長室で。
瞳が重なり合う中で、瞬きさえも疎ましく感じてしまう。
「頼むから…、本当の事を言ってくれ」
「…っ、拓海・・・」
念押しするように、反芻された言葉が突き刺さる。
刹那にも似た、どこか哀愁を漂わせる顔つきで。
瞳の色さえ、どこか危うい気がしてしまう。
こんな表情を見たのは、もしかすると初めてかもしれない。
ポーカーフェイスの貴方は、どうしたの?
此処は会社で…、貴方はトップに立つ人間なのに。
先ほどまでの威厳は、何処へ隠しているの――?
「い…、いいえ・・・
望んで…、結婚するんです・・・」
まるでロボットのように、機械的な口調で紡ぎ出した。
だけれど…、コレしか言えないの。
貴方の未来を閉ざす要員だと、今さら自覚出来たから。
それなら、真意と感情は噤むべきで・・・
「っ・・・」
目の奥がツンとして、慌てて視線を逸らしてしまう。
その道に行きたくナイと、まだ拒否する心が情けない。
「もう…、遅いのか――?」
え・・・?