続きは、社長室で。
そうして毎朝、私が向かう先とは。
自宅から徒歩で、30歩以内に到着してしまう。
いわゆる、お隣さんの所である・・・
ここは閑静な高級住宅街――
私のお家は、まずまずの中流家庭。
お金には不自由なく、生活出来ているけど。
本来ならば、この地に住めるほど裕福ではない。
対して、お隣の邸宅は目を見張るほどに豪華絢爛。
広大な敷地を守るように、重厚な鉄柵が四方を囲んでいて。
エントランスまでは、徒歩で約5分を要するのだ。
敷地内の庭園には、季節に応じた花が咲き誇っている。
隣の私の家なんて、猫の額にしか思えないほど貧相だね。
どうして、お隣同士なのかな・・・