続きは、社長室で。
拓海の攻撃に、勝てるワケもないけれど。
だからこそ・・・
せめて心だけは、しっかりと保つようにしている。
これが私にとって、唯一の抵抗なのかもね・・・
限界へと到達する、ギリギリの地点に近づいたトキ――
彼の唇がスッと離れて、私の首筋へと移っていく。
「・・っ・・ぁ・・」
ポイントの移り変わりを、身体の反応が告げた。
私を攻めながら、指はしなやかに動いてゆく・・・
そうして剥がされる、キッチリと着たスーツ。
ピッチリとセットした、アップヘアも一緒に。
秘書としての私の鎧が、簡単に解かれる・・・・
「蘭・・・」
いつも以上に、甘い声が耳元で囁かれると。
私の身体は、繋がりを待ち侘びたように。
自然と拓海の首元へ、腕を回してしまう――