続きは、社長室で。
変だよね、私・・・?
この高揚感は、一体なに――?
「今日は楽しめたよ。
東条社長――?」
「……そうでしたか。
こちらこそ、ありがとうございます。」
笑顔で談笑する、2人のあとをついて行く。
玉砂利に、高ヒールが埋もれつつも。
何とかバランスを保ち、微妙なキョリを持つ私。
それにしても・・・
これほど端麗な人たちも、中々いないと思う。
・・・女の私が、居た堪れない気分だよ。
その後も、高級懐石料理に舌鼓を打ちつつ。
今日の会食は、滞りなく終えることが出来た。
それもすべて、後藤社長のお陰なのに――
どうしてか、腑に落ちない気分に苛まれている。
だけれど・・・・
この疑念が、私の未来を案じていたのにね?