続きは、社長室で。
誘引の、始まり。
どれほど社長を、好きになろうが。
このカンケイはもう、進展も後退もしない――
身動きの取れない、八方塞がりな想い。
それでも社長に、抗うコトなど出来なくて・・・
断ち切れたら楽だと、考えていても。
どうしても、彼から離れられない・・・
だから、このままであるコトこそ。
私にとっての幸せだと、思う外ナイよね?
それにね・・・・
私たちにもし、進展が訪れるとするのなら。
それは本当の意味での。
“別離”を意味するコトになるから――
ずっとこのままで、あり続けたかった・・・
なのに神様って、悪戯好きなんだね?
「・・・え――?」
ある日、社長室に鳴り響いた一本の電話が。
終止符を告げるための、プレリュードとも知らずに・・・