続きは、社長室で。
固執の、始まり。
“幼馴染みじゃない”
この言葉の意味を、理解出来たから。
“お前は変わらない”
行き場がナイと、自覚出来たから。
もっと早くに、気づければ良かったね?
ですから、社長・・・
このキモチは、心の奥底へと封印します――
未来はナイけれど、過去があるから大丈夫。
希望はないけれど、思い出があれば大丈夫。
ソレに縋れるだけで…、生きていけるよね?
大切なトキに、密かに想いを馳せながら――
だからね、そのためにも・・・
「…あの、佐々木と申しますが――」
泣きながら見上げた、満天の星空に誓ったの。
この決意が…、貴方のためになるのなら。
私は迷わずに、その道へと進もうと思う。
それが“別離”であっても、もう構わない――