ミリオンハート
何かの文字が、頭に浮かぶ。
初めて読んだ文のはずなのに、昔に読んだような懐かしさを感じる。
『・・っ・・!はぁはぁ・・・っ』
胸の息苦しさが
少し和らいだ。
しかし、紋章だけは青く輝いている。
『そろそろ、
アナタを迎える運命が巡ってきたようだ。』
『ねぇっ!!
どういう事なの!?』
クックッと笑った所で
一つの首飾りを私にかける。
さっきの扉の絵が描かれた首飾り。
『アナタが
もう一度、帰ってくる時。
それは、カースト制度の世界が終わりを告げる時でしょう。』